国家試験に合格し、薬剤師になったみなさんおめでとうございます。しかし、いざ薬剤師として働き始めるとなると多くの不安があると思います。「薬剤師としてうまく働いていけるだろうか」「社会人としてしっかりやっていけるだろうか」「初めにどんなことから始めればいいのだろう」。これまで6年間、薬剤師になるための勉強はしてきましたが、社会人としての勉強の機会が少ない先生方も多いと思います。
自分は大学病院に10年以上勤務し、毎年新人職員のプリセプターやメンターを行ってきました。
今回は自分が過去の自分に「社会に出た時点でやっておけばよかった」と感じることを紹介します。その中で、おすすめの医薬品情報サイトを3つ紹介します。
この記事を読むことで、薬剤師として社会人になるうえで必要なことがわかり、スタートダッシュを切ることができるようになります。
今回は初めに登録すべき医薬品情報サイトのm3、メディカルオンライン、PMDAメディナビの3つを紹介します。この記事を読んで、実際に行動することで、最高のスタートダッシュを切りましょう。
薬剤師に必要な能力は情報収集能力
薬剤師になって必要な能力は情報を主体的に収集する能力です。これまで、大学の先生方や薬ゼミの講師の先生方が講義の内容や資料を工夫しわかりやすく解説してくれました。しかし、これからは自分の力で必要な情報を収集する必要があります。
情報を自分で集めないといけないのは大変だね
これまでは受動的な情報収集だった先生も多いと思います。
就職し、薬剤師として働き始めると、医薬品の情報や新しい治療法、ガイドラインの改訂など最新の情報を主体的に入手するために必要な方法は自分で積極的に取りに行く必要があります。不安に思う先生方も多いと思います。しかし、現在はネットが普及し、多くの情報が溢れています。そのため、比較的簡単に最新の情報がまとめて手に入るようになりました。
今回はその中でもおすすめのサイトを3つ紹介したいと思います。紹介するのは以下の3つのサイトです。
それでは、それぞれのサイトの特徴についてしょうかいします。いずれも無料で登録出来ますので、ぜひ登録してみてください。
m3
m3は医療関係者向けの医療情報サイトです。m3に登録するメリットには以下があります。
最新の医療情報が手に入る
m3に登録することで、医療に関する最新の情報を得られます。メールでの配信もあるため、アドレスを登録すると毎日、その日のトピックや人気の記事を紹介してくれます。気になる記事を読むだけでも多くの知識を得ることができるようになります。
他にも、専門家の講演会や注目の論文のレビューもあります。それらをチェックするところから始めるのでも十分です。そこで得た情報を入り口に、自分の興味のある内容を深く勉強するのもおすすめです。
転職情報も豊富に手に入る
m3では転職情報についても紹介しています。新人の薬剤師さんにはあまり関係がないと感じるかもしれません。しかし、数年かけて薬剤師の業務を一通り学んだ後に、専門性を高めたり、活躍の場を変えたいと思った時に利用するのも良いと思います。自分は登録だけして、自分の市場での価値や相場を確認するのに利用しています。
利用することでポイントがたまる
m3では毎日のログインや講演会の視聴や記事の閲覧、アンケートへの回答でポイントを貯めることができます。ためたポイントはAmazonギフト券に交換して利用することも可能です。勉強してためたポイントで勉強用の書籍購入に使うのはおすすめの使い方のひとつです。
m3への登録は無料ですので、下のリンクから試しに登録してみてください。今なら登録するだけで3000円分のAmazonギフト券に交換できるポイントをもらえるキャンペーンが行われています。
日経メディカルオンライン
メディカルオンラインも医療者向けの情報サイトです。薬剤師専用のページもあるのでおすすめできるサイトのひとつです。
最新の医療情報が手に入る
日経メディカルオンラインでも医療に関する最新情報が入手できます。m3と日経メディカルオンラインの2つを利用するだけで、新人薬剤師の先生には十分な情報源になるとおもいます。
特に、海外論文ピックアップはおすすめです。有名なj海外雑誌や分野毎に注目すべき論文と要約がまとめられています。初めは、英語の論文を読むことに抵抗があると思いますので、日本語で情報収集するところから初めてみるのも良いとおもいます。
リンクを貼っておきます。会員登録も無料なので、日経メディカルオンラインも会員登録してみましょう。
薬剤師専門ページもある
日経メディカルオンラインには薬剤師向けの日経DI onlineがあります。ここでは、薬剤師向けに絞った情報がまとめられています。薬剤師向けの学会の予定がまとめられた「学会カレンダー」や、薬剤に関する最新トピックがまとめられた「トレンド新着記事」、読み物として面白い「連載、コラム」など薬剤師向けの情報がまとめられています。
PMDAメディナビ
PMDAメディナビはPMDA(医薬品医療機器総合機構)の運営するサイトです。登録することで、緊急性の高い情報をメールで受け取ることができます。
メールで入手できる情報は以下の通りです。
いずれも緊急性の高い情報になりますので、可能な限り早く入手したいです。メーカーからMRさんなどを通して情報を得ることも可能ですが、自身で最新の情報を入手する意味では登録をおすすめします。
新規登録からメールアドレスを登録するだけです。当日から情報配信が開始されます。
施設によっては登録するように言われることもあるそうです。
院内採用のある薬剤が対象の場合は、病院全体に情報を周知しなければいけません。特に、DI室の担当者には必須です。
まとめ
薬剤師になったら登録したい情報収集サイトを3つ紹介しました。
それぞれのリンク先を下に置いておきますので、ぜひ登録してみてください。
学生の時とは異なり、必要な情報は自身で入手することが必要です。そのためにも今回紹介した情報サイトはおすすめです。必要な最新情報を入手して、薬剤師としての第一歩を歩み始めましょう。
コメント