おすすめ書籍~感染症編~

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今回は、

  • 感染症に興味がある
  • これから感染症を勉強したい
  • とりあえず、感染症のおすすめの書籍を知りたい

という先生方や実習生の方に向けたおすすめできる書籍を紹介したいと思います。

感染症領域には良著、名著がそろっているのでいますが、

自分が実際に読んだり、使ったりした中で本当におすすめできるものに絞って紹介したいと思います。

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レジデントのための感染症診療マニュアル 第4版

通称「青木本」

まさに感染症の聖書(バイブル)ともいえる一冊です。

感染症を学ぶ上で必要な考え方を網羅しており、

実際の治療における辞書としても使える、

これ以上にない一冊です。

特に、第一章は感染症の基本的な「概念」を学ぶことができ、

「発熱」、「白血球」、「CRP」で判断して感染症を評価してはいけない!

など基本中の基本から抑えることができます。

まずは第一章を読んでみて、感染症治療に当たるだけでも大きな違いが実感できると思います。

また、抗菌薬や微生物、感染症をそれぞれの切り口から調べることができ

適切な薬物治療に導いてくれることでしょう。

抗菌薬の考え方,使い方 ver.5 コロナの時代の差異

通称「岩田本」

感染症のバイブルその2です。

正直、どちらをその1にしようか迷うくらいの良本です。

最新版が2022年3月25日に発売されました(もちろん即購入しました)。

まさに、タイトルの通り「抗菌薬の考え方と使い方」が学べます。

書籍では、前半の部分で抗菌薬治療の考え方の部分を説明しており、

「抗菌薬使用のための10の掟」

「中級者となるための10のステップ」

ここを読んで、しっかりと実践することで力が付くと思います。

自分はスマホに入れて、困ったら読み返すようにしています。

後半は、抗菌薬の一つ一つのポジションや使い方を丁寧に説明してあります。

そして、使えない、使いどころのない抗菌薬はバッサリです

岩田先生の面白く読みやすい文章のためか、楽しく勉強できる非常に面白い一冊です。

なお、ガンダムネタが散りばめられているので、元ネタがわかる人(自分を含む)にはより面白いです。

感染症プラチナマニュアル Ver.7 2021-2022

次は「プラチナマニュアル」です。

大判とポケット版の2種類があります。

特にポケット版がおすすめです。

白衣のポケットに入れて、病棟に持って行くのにサイズ、内容ともに最適です。

一方で、全部の薬が載ってないところもありますが、

裏を返せば、「必要な」抗菌薬がどれなのかを自然に身に着けることもできます。

この手の書籍としては珍しく、毎年新刊が発売されます。

自分は、2-3年に一度買い換えて、古いのは後輩にあげてます。

値段もお手ごろなのでおすすめです。

がん患者の感染症診療マニュアル改定2版

こちらもポケットに入るサイズの書籍です。

現在、国際感染症センター長を務める大曲先生の著書です。

がん患者さん=免疫異常であることを前提として感染症治療についてまとめられた一冊です。

がん患者さんが易感染状態(免疫抑制、顆粒球減少、ステロイドの使用など)であること、通常とは異なる臓器状態であることなど、がん患者さんに特有の感染事情の考え方について学ぶことができました。

導入の感染症診療のロジックから、がん患者さんにおける感染症の考え方を学べる一冊です。

その一方で、後半は各感染症に対する治療についてわかりやすくまとまっています。

今はポケットに「プラチナマニュアル」を入れていますが、がん病棟を担当する薬剤師にはおすすめでき一冊です。

感染症非専門医・薬剤師のための 感染症コンサルテーション

こちらは、タイトルにも「薬剤師」とあります通り、

もともと薬剤師向けの雑誌「月刊薬事」の連載企画を書籍化したものです。

自分は職場にあった雑誌を連載時よりコピーを取って繰り返し読んでいました。

書籍化されたとき、真っ先に購入に、今ではボロボロになっています。

薬剤師向けとは言っても、感染症の診断や非薬物療法(デブリやドレナージ)、カルテの記載例

についても書かれており非常に勉強になる一冊です。

特に、「血液培養から見つけてたらコンタミでない菌」、「薬剤熱の考え方」などはこの書籍から学びました。

もう8年前の書籍ですが、是非とも改訂版を出してもらいたいです。

まとめ

今回は感染症の書籍について紹介しました。

どれも感染症を学ぶ上で必要な基本的な考えが学べる一冊です。

特に青木本、岩田本は特におすすめしたい書籍です。

今後も、他の分野の書籍についても紹介できればと思います

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