今の職場に満足していますか?もしそうでないのであれば、「今の職場や働き方に不満がある」「本当は転職したい」と考えているかもしれません。就職や転職は人生において大きな決断の一つです。多くの薬剤師は自らの希望に合った薬局や病院を調べ、そこへの応募や就職を行っています。しかし、その後転職する薬剤師も少なくありません。その理由の一つに、「自分の希望と合わない」「思っていた職場や仕事内容と異なっていた」などのミスマッチが挙げられます。
今回は、転職サービスのファーネットキャリアの中村さんにお話を伺う機会をいただきました。ファーネットキャリアの特徴を一言で表すと、「転職後のミスマッチを防ぐ」ことに重点を置いた転職サービスです。転職後のミスマッチについて詳しい方から、「なぜ転職後のミスマッチが起こるのか?」について伺うことができました。
この記事では、就職や転職後のミスマッチがなぜ起こるのか、そしてそれを防ぐための工夫について紹介します。就職や転職で後悔しないために、これから就職活動をする学生や転職を考える若手薬剤師は、ぜひこの記事を読んで自己分析をしてみてください。
また、一人で就活や転職をすることに不安を感じる方は、プロの力を借りることも一つの方法です。ファーネットキャリアでは転職後のミスマッチを防ぐために自己分析を手助けしてくれ、条件に合った薬局や病院を紹介してもらえます。興味がある方は、ぜひご連絡してみてください。
就職、転職後のミスマッチの原因3選
今回はファーネットキャリアの中村さんよりお話を伺う機会をいただきました。はじめに、ファーネットキャリアさんについて簡単に紹介します。
ファーネットキャリアは、大阪に本社を置く株式会社ユニヴが運営する薬剤師専門の転職サービスです。その歴史は25年と長く、これまでに8,000人以上の薬剤師の方々の転職サポートを行ってきた実績があります。特に中小の薬局、病院への求人を多くもち、就職、転職活動において「ミスマッチを防ぐ」ことに特に力を入れています。詳しくはこちらの記事にまとめましたのでご覧ください。
中村さん。今回もよろしくお願いいたします。そもそも、就職や転職後のミスマッチはなぜ起こるのでしょうか?
就職や転職後のミスマッチには大きく3つの原因が考えられます。
順番に紹介していきます。
原因①:情報の探し方が間違っている
ミスマッチの原因の1つ目は求人情報の探し方が間違っていることです。多くの新卒や既卒の若手の方は大学や大手の求人・転職サイトから情報を得ています。そのため、得られる情報の多くが大手調剤薬局やドラックストア、病床数の多い病院に限られます。
実際、世の中には多くの薬局、病院があるにもかかわらず、一部の企業の情報しか手に入らないところで情報を得ようとしていることが多いです。
世の中には多くの薬局や病院があります。その中には自分にマッチする職場があるはずです。しかし、一部の情報だけから自分にマッチする職場を探すのは困難です。中小企業の中にこそ自分の希望にあった職場があるかもしれません。そのため、求人を探す時は中小企業までしっかりと探すことがミスマッチを防ぐためには重要です。
疑問①:なぜ、周りの大人は大手を勧めるのか?
実際に学生さんからは特に理由なく大手に勤めたいという声をよく聞きます。
両親や大学の先生から勧められて大手を希望する学生さんもいるそうですが、就職は自分の意思で行うことを強く勧めます。大学側としては誰もが聞いたことがあるような大手調剤薬局やドラックストア、病床数の多い病院などの就職者人数を提示して、翌年以降の入学者数にも関わることもその理由の一つだと思います。また、大学病院を持つ大学の場合、経営陣の方針で附属病院への就職を強く進めていることもあります。もちろん全ての大学や教員がそのようなことはありませんが、ポジショントークである可能性は考慮しましょう。
そして、親の立場とすれば誰もが知っている、規模が大きい薬局、病院の方が経営が安定していて将来も安心だからという理由で進めるのだと思います。 しかし、他の人が勧める=自分の希望する薬局、病院とは限らないので周りの方の話も参考程度に聞くのがいいのかもしれません。
業界の関係者や実際にその業界で働いてみないとわからないことは多いので相談する相手はしっかり考えた方が良さそうですね。
疑問②:大手は本当に安心?
大手を希望する、勧める理由の一つに「安定している」が挙げられます。経営が安定している、給与が保証される、倒産のリスクが少ないことがその理由だと思います。
しかし、それは本当でしょうか? 最近も大手の調剤薬局の大合併がありました。これに伴い、大手の薬局でも突然働いている店舗がなくなったり、給与が減少する可能性もあります。もちろん、中小の薬局も起こることはありますが、主な理由は経営者の高齢化による引退や後継者募集、経営拡大をしたい経営者の方によることが多いです。そのため、比較的予測がしやすく、それにより職を失う可能性も低いです。
小括:大手のみの就活、転職活動には要注意
このように実際に大手のみを選択肢にした就職、転職活動はあまりおすすめできません。ファーネットキャリアさんでは、主に中小規模の薬局や病院の求人を紹介いただけます。そのため、情報が大手のみに偏ることがありません。そして、求人元の経営者の方ともしっかりとお話をされているので今後の経営方針や引退についてもしっかり情報を得ているので安心です。
原因②:情報の見方が間違っている
ミスマッチの原因の2つ目は求人情報の見方が間違っていることです。
求人票には特別な読み方があるのですか?
実際の店舗の情報が手に入らない可能性があるので注意が必要です。
就職、転職活動では募集要項や求人情報を確認していると思います。しかしその情報の内容が店舗の情報を反映していない可能性は十分にあります。
例を挙げると、店舗ではなく本社で書かれている場合です。処方箋の枚数や内容など調べればわかることはもちろん正しい情報が記載されています。一方で、実際のノルマや働く環境、休暇の取得などについてはその店舗の方でないとわからないことがあります。
実際に、魅力的な複利厚生も利用できないケースもあるのでしっかり確認することが大切です。
これは自分の体験ですが、自分は比較的病床数の多い病院に勤めてますが、募集要項との乖離を感じています。研修内容は充実していますが、実際は研修よりも業務の割合が多く、学会での発表や症例発表のノルマがありました。また、就職後も給与が思っていたほど上がらず、その後もノルマが多いことや休みが取りにくいことが理由で辞めていく人がいます。
求人票だけではわからないことは多いので、実際に働いている方の意見を聞くことは重要ですね。
ファーネットキャリアでは実際に店舗に足を運び、経営者さんとお話をすることで、リアルな現場の情報を得ています。そのため、転職希望者は「正確な」店舗の情報を得ることができるのがメリットです。
原因③:十分な自己分析ができていない
ミスマッチの原因の3つ目は自己分析の不足です。就職活動でも自己分析が大切なことは書店に販売されている書籍の数からもわかると思います。もちろん自己分析には自分の特性や性格、特技も含まれます。しかし、ここでは主に「自身が1番大事に考えていること」について取り上げます。
自己分析の不足には、就職活動の時間不足が影響していると考えられます。
薬学部では5年生の2.5ヶ月✖️2回の実務実習があります。これが終わるのが遅い方だと2月上旬になります。そして、6年生では遅くとも8月には国家試験のための勉強が始まります。その間にも卒業研究や講義がある学生さんもいます。そのため、自己分析も含めた就職活動に取り組める時間は3ヶ月くらいになる学生さんもいます。その結果、十分な自己分析ができず、周りからの評価の高い大手の薬局や病床数の多い病院に就職し、ミスマッチが生じた実例は多いそうです。
自分もその一人でした(汗)。国家試験の勉強に集中したくて、6月までに就職が完了できて安心していました。
実際に病院薬剤師として働いていた方が、転職を考えてファーネットキャリアさんに相談した実例を紹介します。その方は今の働き方に悩んで転職の相談をしたそうです。しかし、面談カウンセリングをする中で、旅行が趣味なことを聞き出すことができました。その方にとっては長期休暇が取れる職場が本人にあっていたようです。最終的には病院で働くことよりもライフワークバランスを優先して薬局に転職しました。
就職や転職活動で1番優先すべきことは給与なのか福利厚生や学べる領域、業務内容、人間関係なのかは人によって大きく異なる部分です。そのためその自己分析が不十分ではミスマッチに繋がる可能性は大きくなりそうです。
そのため、ファーネットキャリアでは、転職希望者の自己分析をお手伝いし、その方が1番望むものを叶えられる転職先を紹介しています。
自分も転職希望の条件を考えたことがありますが、もしかすると本当の希望がわかっていない可能性もありそうです。面談カウンセリングをお願いしたくなりました。
まとめ
今回、ファーネットキャリアの中村さんに「就職、転職後のミスマッチの原因」についてお話を伺いました。今回紹介した3つの理由によりミスマッチが生じ、再び転職活動を始めてしまう薬剤師さんは多そうです。
ファーネットキャリアさんでは、この就職、転職後の「ミスマッチを防ぐ」ことに力を入れています。なかでも最も重要な自己分析には転職希望者と対面での面談を行い、本当に望むもの=就職、転職の軸となるものを明らかにするお手伝いをしてくれます。
また、求人元の薬局や病院の担当者とも対面で面談し、転職希望者の紹介や希望する条件を共有することで、円滑な転職とミスマッチの少ない転職を実現しています。
これまで大手の転職サイトしか利用したことがない方や、自分の希望をしっかり見つめ直したい方、転職後のミスマッチを避けたい方は、ぜひ一度ご相談してみてはいかがでしょうか?登録や相談は無料で、何度も書きましたが強制的に転職を勧めることはありません。自身の働き方や生き方を考え直す機会として、ぜひ一度ご相談してより良い働き方を目指しましょう。
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