今回は周術期に関するおすすめ書籍を紹介したいと思います。
周術期は2022年度の診療報酬改定で新たに診療報酬が取れるようになった分野でもあるため、
これから周術期領域の勉強を始めようとする先生や
病院実習で外科病棟に行く学生さんの参考になればと思います。
周術期の薬学管理 改定2版
主に薬剤師さんが書いた、日本病院薬剤師会が出版している書籍です。
周術期における薬剤師の関わりや使う薬剤についてまとまっている一冊です。
初めて周術期病棟に行く、手術室で勤務する先生が導入に読むにはちょうど良いと思える内容です。
学生さんであっても難しくなく、周術期の薬物治療が網羅できる一冊です。
残念な点を挙げるとすると、薬剤師の内容に偏っているような気もします。
手術期の医療はチーム医療であるため、他の職種の役割や業務についても理解しているのと
そうでないのでは差が生じると思います。
また、2018年発売の本ですので、そろそろ改訂版が出るかもしれません。
周術期管理チームテキスト第4版
こちらは、日本麻酔科学会が出版している書籍です。
また、周術期管理チーム認定の試験範囲でもあります。
周術期管理チーム認定は薬剤師の区分もあり、周術期を学習するうえでの目標の一つとなる認定です。
薬剤師のみでなく、看護師、臨床工学士の多職種の先生方に向けてまとめられた一冊です。
薬剤師でない職種の先生にも読みやすく作られているため、
薬物治療についてもわかりやすくまとめられています。
また、薬剤師にとってかかわりの薄い、全身麻酔や術中の薬剤管理について学ぶことができます。
手術期についてもう少し踏み込んで勉強したい、
周術期管理チーム認定を取りたい先生にはおすすめの一冊です。
麻酔科研修チェックノート 改訂第7版
周術期の書籍の中で、ポケットサイズで自分がおすすめできる書籍です。
本の内容は研修医向けの内容になりますので、麻酔科医師の考え方を学ぶのには最適だと思います。
麻酔科といっても、術前の耐術能や全身状態の評価、術後の管理まで幅広く学習することができます。
麻酔や術中使用薬について実際の使い方を学ぶことができる書籍ですので、
実際に手術室手術室で働くことになった先生には是非お勧めしたいです。
まとめ
周術期に関する本は以上です。
自分が読んできた中ではこの3冊がおすすめです。
他にも書籍はありますが、自分が読んだ中ではこの3冊がおすすめできます。
ただ、いずれもいきなり買うのでなく、薬局にかってもらうのがおすすめです。
値段もしますし、辞書的な意味合いが強い本ですので。
2022年度の診療報酬改定で周術期の算定が始まりましたので、
勉強を始めるときの参考にらればと思います。
今後は周術期管理チーム認定の取り方についてもまとめてみたいと思います。
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