みなさんは「お金に関する不安はありますか?「貯金ができない」、「税金やものの値段が上がって大変」、「老後が心配」などの不安があると思います。私自身も同じような不安を持っていました。
2年前まではお金の勉強を全くしてこなかったのですが、そんな状況から一転し、勉強を始めてからわずか1年で年間で30万円以上の無駄な支出を押さえ、資産を増やすことができました。
この記事では、私の経験を共有して、同じ薬剤師やこれから薬剤師になる方が資産形成に取り組む際のポイントをお伝えします。過去の失敗や躓きも含め、具体的な方法や実践してきたことについて紹介します。貯金や投資、副業など、お金に関する知識と行動を変えることで、将来に向けた安定した経済的な基盤を築くことができるかもしれません。
この記事を読むことで、誰にでも始められる資産形成の第一歩を踏み出しましょう。
はじめに
自分の資産形成の目的は、「家族と楽しく過ごすために必要な資金を確保し、将来に備える」です。
自分がお金の勉強を始めようと思ったきっかけは、子供が生まれたことでした。家族を支えていくためには、お金の管理と資産形成が欠かせないと感じました。薬や疾患の勉強はしていましたが、お金に関する知識は不足していました。そこで、まずは蓄財の目標を立て、夫婦で話し合い資産形成を始めることにしました。
今回紹介するのは以下の7個です。
どれも難しいことはなく、簡単に始められて大きな効果をあげています。それでは順番に解説していきます。
書籍でお金の学習:節約と貯蓄、投資の重要性を知ろう
お金の勉強は書籍を用いました。書籍を使ってお金の勉強をするメリットは以下の4つです。
いずれも、書籍の大きなメリットです。また、これまでに薬学を学んだ学習スタイルを活かして勉強することができました。そのため、エビデンスを重視した学習をしてきた薬剤師にとって、書籍はお金について学習する最良のツールと考えました。
自分が特に参考にした書籍を紹介します。よろしければ読んで、資産形成の参考にしてください。
資産形成を始めてから読んだものもありますが、いずれの書籍でもはじめにできる重要なことは節約と貯蓄、投資であることを学びました。節約は浪費を防ぎ、貯蓄は将来の安心を築き、投資は資産の成長を促します。自分は、書籍で学んだことを参考に、節約と投資に重きをおいて資産形成を始めました。
格安SIMに切り替えて通信費を削減し、無駄な出費を抑えよう
格安SIMの利用は、通信費を削減し、無駄な出費を抑えるための有効な方法です。格安SIMのメリットは月額料金が大幅に安くなることです。通常の大手キャリア(8,000〜10,000円)に比べて格安SIMは割安なプラン(1,500〜3,000円)を提供しています。その結果、毎月約5,000円の節約が可能です。
自分は元々SoftBankを利用していましたが、現在は格安SIMの「マイネオ」を利用しています。マイネオの特徴は以下のとおりです。
マイネオでは、データ容量10GB以上のプランを選択すると、パケット放題Plus(月額385円)が無料で利用できます。このパケット放題Plusでは、中速通信(1.5Mbps)ではほぼ無制限で通信を利用することができます。また、回線は大手通信キャリア(au、ドコモ、SoftBank)のどれかから選ぶことが可能です。自分はドコモ回線を利用していますが、地下鉄でも問題なくYouTubeの動画が視聴できます。
初期手数量(3,300円)が無料になるリンクを貼っておきますので、よかったら変更先の候補の一つにしてください。
自分は通信SIMの変更によって、少なくとも毎月6,000円の節約に成功しました。通信キャリアの変更は一度の手続きで効果が持続するので一度の手間でその後ずっとメリットを受けることができます。まだの人はぜひやってみましょう。
保険の見直しで適切な保障を確保し、支出を最適化しよう
保険の見直しは、適切な保障を確保しながら支出を最適化するための重要なステップです。保険の見直しのメリットは、保険料の削減です。現在のライフスタイルやニーズに合わせた保険プランを選ぶことで、不要なカバーを削減し、必要なリスクに対して十分な保障が何か考えましょう。そして、見直しによって適切なプランを選び直すことで、不必要な負担を軽減できます。
自分は大学病院に勤務しています。その福利厚生の1つに、「関連病院での医療費が無料」(正確には償還制度)があります。また、書籍では、日本の公的保険制度を利用することで、保険は最小限でも問題ないことを学びました。
家族がいる自分にとって最大のリスクは死亡時の保証のみでした。病気については貯蓄と社会保障制度を利用することで大きな損失にはならないことがわかったからです。そこで、医療保険を全て解約し、掛け捨て型の生命保険1本にしました。
その結果、これまで年間で10万円だった保険料が毎月薬2,000円、年間24,000円に節約できました(妻は民間保険を0にしたので同様に年間10万円の節約になりました)。
メガバンクからネット銀行への切り替えでお金を効果的に管理しよう
ネット銀行への切り替えは、お金の効果的な管理の上で重要です。ネット銀行の最大のメリットは手数料の削減です。ネット銀行は無駄な費用を削減するため、多くの場合、手数料が低いか無料でサービスを提供しています。次に、便利なオンラインバンキングです。ネット銀行は24時間いつでもアクセスでき、口座残高の確認や振込などをスムーズに行うことができます。また、ネット銀行は高金利の預金口座を提供することがあります。これにより、預金の利益を最大化できます。
自分がこれまでに利用していたメガバンクの金利は0.001%ほどでした。一方、現在使用している青空バンク銀行は0.2%、楽天銀行は0.1%(楽天証券との連携が必要、300万円まで)とはるかに高金利です。生活防衛資金(働けなくなった際に使用する最低生活費1年分)と普段使いの生活費などを利用するのであればネットバンクの方がお得です。
さらに、ネット銀行は多機能のモバイルアプリを提供しており、外出先でも便利に取引や管理を行えます。メガバンクからネット銀行への切り替えによって、手数料削減、便利なオンラインサービス、高金利の利益などを享受し、お金をより効果的に管理することができます。
楽天銀行のHPのURLを貼っておきます。楽天証券と合わせて利用することで年間0.1%の利息を得ることができます。
毎月の給与の1割を貯金する習慣を身につけ、着実に資産を増やそう
給与の1割を自動で貯金できるような仕組みを作り、残り9割で生活するような体制を作りました。自分が読んだマネー本の一つに「バビロン大富豪の教え」がありました。
この書籍の中では、「収入の1割を貯蓄せよ」という言葉がありました。収入の1割は生涯年収を2億円と仮定すると、一時話題となった老後2,000万円問題が解決できる貯蓄率(貯蓄/収入)です。
この内容を取り入れ、収入のうち一定の割合を必ず貯蓄することを取り入れました。また、それとは別にボーナスを生活費の補填に当てないことを決めました。毎月の収支を必ず黒字にすることを目標にすることで、年間を通しての黒字化とボーナスを貯蓄に当てられるような体制を作りました。
毎月の給与の1割を貯金する。そして、残り9割の範囲で生活をする。このルールを守れば確実に資産は増やすことができます。
ふるさと納税で社会貢献しながら税金の節約と特典を得よう
節税の一環で、ふるさと納税を始めました。ふるさと納税のメリットは以下の3つです。
まず、税金の節約です。ふるさと納税をすると、寄附額の一部が所得税や住民税から控除されます。これにより、納めるべき税金を減らすことができます。そして、返礼品の受け取りです。ふるさと納税をすると、地域の特産品や観光施設の利用券、イベントへの招待など、様々な特典が受けられます。
ふるさと納税は節税だけでなく、地域貢献や返礼品を楽しむことができる素晴らしい方法です。
つみたてNISAを始めて将来の資産形成をスタートさせよう
つみたてNISAは資産形成の軸となる制度です。しっかりと活かして資産を作りましょう。
つみたてNISAは通常は利益に対して20%支払わなければいけない税金を20年間も0にすることができる素晴らしい制度です。そして、投資上限は年間40万円までですが、少額から開始することもできます。おすすめの投資先は全世界株(通称:オルカン)やS&P500連動商品です。株式投資になるため銀行の預金と異なり元本がなくなるリスクもあります(リーマンショック時は−60%ほど)。
初めは少額の投資から始めることも可能なので、全額は無理でも、投資の感覚を経験するのに初めてみるのも良いと思います。
自分は主にこちらの書籍を参考にしました。1,000円以下で、積立NISAから投資信託までしっかり学ことができます。
まとめ
今回は、病院薬剤師の自分が資産形成のために始めたことを7つ紹介しました。
これらのほとんどは一度初めてしまえば、その後はほとんど何もしなくとも恩恵を受けることができます。資産形成を初めて遅すぎることはありません。どれか一つでも初めてみてその効果を実感し、「もう一つやってみようかな」と思ってもらえれば嬉しです。
皆さんもぜひ資産形成の第一歩を踏み出してみてください。
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