みなさんは、今の職場に不満を持ったことはありませんか?もっと他の職場で働きたいと感じたことはありませんか?中には、「ここ以外で働くことなんて無理」「転職してもよくなる保証はない」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかしそれはもったいないです。薬剤師は国家資格を持つのでどこででも働ける可能性があります。さらに、働く場所を変える=転職とは限りません。
自分は6年制薬学部を卒業後に大学病院に10年以上勤務しています。その中で、何度か働く場所を変えようと考え、実際に行動に移しました。しかし、転職の経験がありません。自分が働く場所を変えたいと考える時の選択肢は転職だけではありません。勤務する部署の異動、系列病院間での異動、他病院への出向、最後に転職です。
今回はどんな時に働く場所を変えたいと考えるのかを一緒に考えましょう。そして、勤務する部署の異動、系列病院間での異動、他病院への出向、転職についてとそれぞれのメリット、デメリットを紹介します。
この記事を読むことで、働く場所を変える上で転職以外の選択肢とそのメリットとデメリットを知ることができます。自分もですが、悩んでいるとつい選択肢が狭くなってしまいがちです。そのため、まずは自分が取れる可能性のある選択肢を知ることはとても大切です。
働く場所を変えることは、自身のキャリアに新たな可能性を開く重要なステップです。転職以外にも異動や出向などの選択肢があります。各選択肢のメリットとデメリットを理解し、自分に最適な道を選ぶ勇気を持ちましょう。新たな職場で輝く未来があなたを待っています。
働く場所を変えたい時はどんな時
あなたがこれまでに働く場所を変えたいと感じるのはどんな時ですか?おそらく多くの方は以下のような理由があるとおもいます。
ワークライフバランスの改善
仕事もプライベートも大切にしたいですね。ワークライフバランスがうまく取れない職場だと、働き方を変えたいと思いますね。例えば、休日出勤や夜勤当直の回数や忙しさ、残業や帰宅時間などが自分の理想の働き方と異なる場合、働く場所を変えたいと思うことがあると思います。
また、結婚や出産で価値観やワークライフバランスを見直すことで生じる悩みでもあると思います。
専門性、キャリアの向上
自分のやりたい仕事や学びたい専門分野、取得したい認定や専門の資格が今の職場では取得できない場合が考えられます。特に、認定・専門薬剤師を取得する場合は研修施設での勤務(研修を含む)や該当する業務につく必要があります。
薬剤師として働く中で、自分の興味のある分野が出てきたことによる悩みだと思います。自分の将来のキャリアを考え、キャリアアップを目指せる場所で働きたいですね。
給与面の改善
人生を楽しむ上で、お金の問題は重要です。給与をあげるためには転職が一番に考えつくと思います。実際に、昇進を待つよりも場合によっては転職が給与所得をあげる有効な方法です。他には、専門性を磨き、キャリアアップすることで昇給を目指すこともできます。施設によって認定・専門に対する手当の有無は異なるので、専門性・キャリアの向上を目指す目標の一つにもなりそうです。
一方で、給与所得以外の方法で収入を増やす方法もあります。働き方を変えることで生まれた時間を副業に当てて事業所得を得ることです。薬剤師でも副業をしている人がいます。
自分もWebライティングやブログの執筆で事業所得をもらってます。
そのため、副業に使える時間が増えると、収入が増える可能性があります。
人間関係の悩み
職場を変えたいと思う理由で外せないのが人間関係による悩みだと思います。誰でも苦手な人はいますし、どうしても相容れない人もいると思います。できれば理解しあえてお互いにプラスの関係になれるといいのですが、多くの場合は難しいと思います。
もちろん、不当なハラスメントや暴力、人格否定などで傷ついたり、職場に行くのが苦痛な状態であれば、撤退をすべきだと思います。上司に相談することも選択肢にありますが、自分は避難するのが一番と考えます。
ハラスメントがあるのは普通ではありません。即撤退レベルの異常です。自分を一番大切にしてください。
小括
多くの人が考える働く場所を変えたいと思う理由を考えてみました。
次からはこれらの悩みに対する解決法として働く場所を変えることを考えてみたいと思います。
働く場所の変え方5選
様々な理由で働く場所を変えたいと思うことがありますが、次はその方法を考えてみましょう。ついつい働く場所を変える=転職と考えていませんか?
病院薬剤師の場合は施設にもよりますが、転職以外の方法もあります。
それでは順番に見ていきましょう。
部署の異動
病院によっては調剤部門、病棟部門が分かれている施設や担当する病棟間の異動が可能な施設があります。自分のやりたい部門や病棟への異動希望を申し出てみましょう。
部署の異動のメリットは、病院を異動する必要がないため、これまでの良い部分を維持することができます。そのため、やりたい領域の担当になりたい場合は最もリスクが少ない方法です。
一方、デメリットとしては、雇い主が変わらないので、給与や勤務体制が変わらない点です。そのため、給与やライフワークバランスが理由の場合は目的が達成できません。また、部署に空きがない場合はもちろん異動が叶わないこともあります。そして、人間関係も部署を変えることで解消できないので目的を達成できません。
部署の異動は最もリスクの少ない方法ですが、得られるメリットも限定的です。しかし、進みたい領域に移動するには有効ですね。
系列病院間での異動
病院によっては複数の系列病院があり、施設間の異動や人材交流がある場合があります。そのため、今の施設ではできない業務や研修をするために異動することもできます。
この方法の最大のメリットは、業務経験を積んだり、研修後に今の施設に戻って来られる可能性がある点です。また、給与は変わらなくとも、業務の形態が変わる結果、ライフワークバランスを取り戻すこともできると思います。
自分は少し忙しくない系列病院に異動できたので体は楽になりました。
また、人間関係の悩みでは施設を変えることができるので解消することができます。
一方で、雇用形態が変わらないため、給与アップは多くの場合で望めません。もちろん異動先でのびのびと仕事ができるようになって、これまで以上に成果を出せた結果、年収アップになる可能性はあります。
他病院への出向
病院によっては、別系列の病院施設への出向の制度がある施設があります。そのため、今の施設とは違った働き方をすることもできる可能性があります。
この方法のメリットは、期間が1年〜数年と期間が決まっている点です。つまり、お試し転職のような体験ができると思います。もし、出向先が合わない場合でも期限があれば安心できるポイントですね。
もし、そういった環境で働くことが自分にあっていれば、転職先を考える時に役立ちますね。
また、給与形態は出向元の施設であれば給与が変わらないのもポイントです。
一方、デメリットは出向先によっては転居や遠距離通勤が必要な場合があります。ライフステージによっては選択しにくい可能性もあるので家族とはしっかり話し合いましょう。
転職
これまで紹介した、部署の変更、異動、出向では自分の働く場所が望むように変えられない場合は転職を考慮することも必要です。もちろん、転職では働く場所を変えられますが、本当に望む場所である保証はなく、元の職場に戻ることはほとんど不可能な方法です。
自分が一番職場に望むことを明確にする必要があるね。
自分の働く場所を探す上で重要なのは転職活動です。実際に転職するかは転職活動をした結果で決めるのがいいと思います。
転職活動は一人で行うことは困難ですので、転職サイト、転職エージェントを使用するのがおすすめです。今回は私が使用したことがあり、知人もおすすめしていた転職サイトを紹介します。
ファルマスタッフ
大手の転職エージェントです。全国の大手の薬局や病院、派遣まで手広く紹介してくれる点が魅力的です。自分の進みたい方向がきまっている方は登録、相談してみましょう。
ファーネットキャリア
中小の病院、薬局をメインい取り扱う転職サイトです。その最大の特徴は「転職後のミスマッチを防ぐ」ことを目指していることです。転職活動前に対面で転職希望者の希望を確認する面談にも力を入れています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ライフスタイルの転機でのリピーターも多いのは安心です
まとめ
今回は働く場所を変える方法を紹介しました。
それぞれのメリットとデメリットを確認して、今の働き方や場所に変えるきっかけにしてみてください。視野が狭まっている、情報が少ないことのデメリットは本当に大きいです。もちろん、複数の方法を検討することも可能です。
今回の記事を読んで、みなさんにとって良い良い働く場所が見つかることをお祈りしています。
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